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軟式ボールが12年ぶりに規格変更!新軟式球「M号軟球(M球)」について

皆さん野球の軟式ボールって知ってますか?

中が空洞になってるゴム製のボールなんですけど、これは日本のオリジナルなんだそうです。

つまり海外に「軟式野球」っていうジャンルはないんです。
※Wikipediaによるとキューバでは少年期に軟式野球をやることもあるそうです。

さて、本題ですが・・・軟式ボールの規格が12年ぶりに変わりました!

ボールの詳細、導入時期など軟式野球の特徴から詳しく書きたいと思います。

少年野球用の新軟球「J号」については別のページで詳しく解説しております。関連記事をご参照ください。

少年軟式J号
J号球とは?新しくなった少年野球の軟式ボールの詳細とは【軟球】

軟式野球の特徴

軟式野球 – Wikipedia

どう生まれたとかは全部Wikipediaに任せるとします。

軟式野球と硬式野球って競技的には似たようなものですが、実際にやると全然違います。

ザックリ例を挙げると

  • 球速が出ない(硬式-5~8キロと言われています)
  • ボールが飛ばない(飛距離が出ない)
  • 守備が難しい(バウンドが大きく、不規則)
  • バッティングが難しい(ボールが潰れるため、ライナー性の打球を打つのが難しい)

一昔前は「全然変化球が投げれない」っていうのがあったんですけど、これはボールの規格変更で随分と改善されました。

上記が硬式野球との違いになりますが、その違いをできるだけ小さくしよう!というのが軟式野球連盟の狙いです。

軟式野球を硬式野球に近づけるのはなぜか?

軟式野球は基本的に硬式と比べて圧倒的に安全な競技です。単純にボールが柔らかいですからね。

軟式野球で使われるグラブは安い(硬式ほど丈夫な革を要求されないため)し、硬式より軽いバットも使えます。

(硬式は打球速度が上がりすぎると危険なのでルールで重量制限がある)

つまり「敷居が硬式野球より圧倒的に低い」のが、軟式野球のメリットです。

軟式野球から始めた子どもが硬式野球に移行し、トッププロになる。

この流れをより多く作り出したいと考えているようです。

今年のドラフトで現役で軟式野球チームに所属している菊沢投手がヤクルトに指名されましたが、

「小中時代に軟式野球をやっていたプロ野球選手」は非常に多いです。数え切れないレベルでいます。

ほかの理由としては一般的に「草野球」が軟式野球ですので、学生野球・社会人野球をリタイアした選手が草野球(軟式野球)に移行しやすいのもメリットですね。

軟式ボールの規格変更の歴史

旧軟式C球

1985年から2005年までの軟式球は「ティンブル」というくぼみのある、ゴルフボールのような球でした。

それが2006年からM号球になるまで使用されていた、ティンブルがほとんどない形状に変更されています。

この変更で縫い目(縫ってないけど)も若干高くなり、飛距離も約10%アップしたと言われています。

縫い目が高くなった事で指にかかりやすくなり「直球は伸びる」「変化球は曲がる」と、投手は大喜びしていましたね。

ほかに、2バウンド目以降の高さが低くなって軟式特有の「叩きつけ内野安打」が減っています。

その影響もあったのか軟式野球は強烈な「投高打低」になってしまいましたね…。

トップクラスの試合は基本的にロースコアです。

衝撃的だったのは第59回全国高校軟式野球選手権大会の中京高 対 崇徳高の「延長50回」の試合ですね。

延長50回、高校軟式野球ついに決着

新軟式ボールM号(M球)の特徴・詳細

新しい軟球M号には下記のような特徴があります。

  • ティンブルが復活
  • バウンドがより低く(15%抑える)
  • 反発力はほぼ変わらないか、多少アップ
  • 硬くなったが安全性の指標となる衝撃値は変わらない

より硬式に近くというテーマで開発されたようで、バウンドを低くしつつ飛距離は変わらないように作ったと発表されています。

投手は「ティンブルがなくなって投げやすくなった」前例があるので、ティンブル復活に怯えていましたが、やはり変化球は合う・合わないがあるようです。

私が所属するチームのエースは「スライダーが曲がりすぎて制球が難しくなった」「ストレートは明らかに速くなった」と言っています。

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M号球のサイズ(大きさ)について

新軟球は従来の「A,B,C球」から「M.J球」の二種類になりました。

新軟球(M,J)旧軟球(A,B,C)
高校生以上M球A球
中学生M球B球
小学生J球C球

M球が中学生~一般でJ球が小学生以下。

中学生選手とっては、今までのB球からA球と同じ規格になったM球を使用することになります。

重さ・大きさの違いは以下の通りです。

新軟球(M,J)旧軟球(A,B,C)
大きさM球 72mm
J球 69mm
A球 72mm
B球 70mm
C球 68mm
重さM球 138g
J球 129g
A球 136g
B球 135g
C球 128g
バウンドM球 80cm
J球 70cm
A球 95cm
B球 90cm
C球 75cm

ボールの弾みである「バウンド」は顕著に抑えられていることが分かりますね!

ただ、ボールの飛距離は変わっていないか少しアップしたぐらいということなので、より硬式野球に近づいたのは間違いなさそうです。

新軟球、M号販売後に分かったことまとめ!

  • 投げやすいと感じるプレイヤーが非常に多い
  • ボールが潰れにくく、ミートしやすくなった
  • デッドボールが痛い!(笑)

飛距離に関してはバットが「M号対応」ということで、性能向上したのもあるかと思います。

ビヨンドマックスへの影響は?

軟式野球を知っている人なら一度は聞いたことがあるでしょう。

Mizuno社のビヨンドマックスというバットは軟式野球専用に開発された「飛ばすためのバット」です。

バットの打撃部を特殊素材にすることで、ボールの潰れを軽減して反発力のロスを少なくします。

体感で、普通のバットより10メートルは飛びますね。

各社からビヨンドに似たバットや、オリジナルの発想を持った「軟式専用バット」は多数発売されています。

この軟式ボールの規格変更でバットにどういった影響が出るのかも気になるところですよね。

多くのバットメーカーは「軟式ボールの構造自体が変わったわけではないので、発売中のバットは従来どおり使用できる」と回答しています。

まあ、中が空洞のゴムボールというのは変わらない以上は原理的な変更はありませんからね。

慌ててバットを買い換える必要はなさそうです。

「たたき」はできるか? これからの軟式野球

前述したようにトップレベルの軟式野球は1点勝負です。

バント、盗塁はもちろんですが軟球のバウンドする特性を活かした「たたき」という技術があります。

こういった軟式野球特有の技術にも、影響があるかもしれませんね。

公式戦に導入される2018年の軟式野球は大きな節目を迎えそうですね。(※少年野球は2019年から導入予定)

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新軟球(M号球)販売、購入方法について

一般M号球は2017年末発売予定、2018年より公式戦で使用開始されました。

大手通販サイトAmazonでも下記のような特集ページが設けられていますので、ご購入の際には参考にしてください。

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